皮膚科DERMATOLOGY

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皮膚科診療

皮膚疾患全般の診療を行います。

◆主な診療内容

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は痒みを伴う湿疹が繰り返し出現する慢性湿疹で、アトピー素因と言われる遺伝的な体質を持っている方の発症が多いです。私たちの皮膚の表面には、外界からの様々な刺激やアレルゲン、微生物などが皮膚から侵入するのを防ぐとともに、水分蒸散を防ぐ「表皮バリア機能」があります。アトピー性皮膚炎で湿疹が繰り返し生じるのは、この表皮バリア機能が弱かったり年齢的に未熟なために、汗、衣服との摩擦などの軽微な刺激でも皮膚の炎症が生じるためです。表皮バリア機能が低下すると、角質からの水分蒸発が増えるために「乾燥肌」になります。言い換えると「敏感肌」になり、様々な刺激に敏感に反応して湿疹ができやすくなります。よってアトピー性皮膚炎では保湿剤によるスキンケアはとても大切なことです。しかし、保湿剤には皮膚の炎症に対する効果がないため、軽い紅斑や鱗屑が主体である軽傷の皮疹であっても、炎症を十分に抑えるためには、ステロイド外用薬やタクロリムス軟膏などの抗炎症外用薬が必要になります。どのような皮膚の状態なら保湿剤だけでよいとか、ステロイドなどの外用薬を塗るべきか、ということを診察したうえで実際の皮膚を触りながら実感してもらうことが大切と考えています。最近では、食物や環境中のアレルゲンが、バリア機能の低下した皮膚から侵入して食物アレルギーなどを引き起こすことがわかってきています。湿疹を早く治して、その良い状態を長く続けることが、不必要なアレルギーを増やさないためにも重要と考えられています。

蕁麻疹(じんましん)

蕁麻疹はかゆみを伴う膨疹(みみず腫れや蚊に刺されたような、赤くて盛り上がったもの)が突然現れ、しばらくすると、あとかた無く消えてしまう病気です。原因は多岐にわたるため、特定が難しいことが多いです。、治療は原因や悪化因子を避けることと抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤の内服が行われます。急性蕁麻疹(発症1カ月以内)はすぐに軽快するものが多いですが、慢性蕁麻疹(発症後1カ月以上経過)は数カ月から数年にわたり症状の出現を繰り返したりします。多くは内服薬により症状を抑えることができますが、中止すると再び症状が出てくることがあります。そのため慢性蕁麻疹の多くは、長期にわたり薬を飲み続ける必要があります。しかし、うまく症状をコントロールすると、ほとんどは少しずつ薬を減らしていき、最終的には薬を中止できるようになります。

伝染性膿痂疹(とびひ)

とびひは夏季に幼小児に起こることが多く、虫刺され、湿疹の掻き傷、すり傷などから黄色ブドウ球菌が感染して生じます。じくじくしたびらんが痂皮になり徐々に数が増えて拡大していきます。治療は抗生物質の軟膏を外用してガーゼで覆い密閉し、抗生物質の内服も行います。

水いぼ

水いぼはポックスウイルスの感染によるもので、幼小児の体や四肢に多発します。アトピー性皮膚炎患児に多く、タオルの共用やスイミングスクールのビート板などを介して感染すると言われています。数カ月~数年で自然治癒するとされていますが、その間にプールに入れなかったり、ほかの子供さんへ感染することもあるため、できるだけ早期の数が少ないうちに治療をすることをお勧めします。治療はピンセットなどで内容物を取りだしますが、痛みを伴うために麻酔テープを使用して処置を行います。

いぼ

ヒト乳頭腫ウイルス感染によって起こります。小さな傷などが誘因となることが多いと言われています。手足、顔、体、陰部などあらゆる場所にできます。徐々に大きくなり、数も増えてきます。一番多い治療は液体窒素による凍結療法で、強い痛みを伴いますが比較的早く取ることができます。サリチル酸外用療法としてスピール膏を外用する方法もあります。内服治療にはヨクイニンがあり免疫を上げていぼを退治しようというものです。 その他にもいろいろな治療方法がありますが、いぼは根気よく治療していくことが必要な病気と言えます。

水虫

白癬菌の感染によって起こります。主な症状として手足に水疱ができたり、皮が剝けたりして痒くなります。痒みは無い人もいますので注意が必要です。また、指の間がふやけて白くなったり、かかとの角質が厚くなる症状の方もいます。爪に感染すると爪が白くなり分厚くなったりしてきます。治療は水虫の外用薬をきちんと根気よく行う必要があります。水虫の症状がなくなってさらに2カ月程は治療を継続することが大切です。爪水虫は内服薬による治療が必要になります。内服治療が難しい場合は、爪の水虫にも効果があるという新しい外用薬で治療を行うこともあります。いずれにしても、きちんと顕微鏡検査を行って、白癬菌を確認したうえで治療を行うことが大切です。

にきび

にきびは皮脂が多く、毛穴が塞がることで面皰(白にきび)ができて発症します。これがにきびの初期病変であり、これに常在菌であるにきび菌が増えて加わることで活動性のにきび(赤にきび)になるのです。にきびがどの状態かで治療は異なってきますので、おひとりおひとりに応じた治療を計画していきます。

※にきび治療についてはこちら

アトピー性皮膚炎、にきび、じんま疹、とびひ、水いぼ、いぼ(尋常性疣贅)、水虫など

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